転勤でご両親が暮らす実家に引っ越すことになり、二世帯住宅へのリフォームを決断したAさん。56平米という限られたスペースに、4人家族が快適に暮らせる空間に刷新するため、優建築工房とのプランニングが始まった。まず、Aさんご夫婦の寝室は、LDKとつながる和室とし、日中はリビングと一体にしてオープンに使い、夜は戸袋に格納されている引き戸で完全にLDKと分割できる設計に。さらに階段上の空間を有効活用した書斎、開放感を生み出す勾配天井など、狭さを克服するプランをどんどん提案していった。「転勤前は遠方にいたため引渡しの時に初めて完成現場を見ましたが、想像以上の仕上がりに大満足です」とAさんは笑顔で話してくれた。
建物タイプ | 一戸建て |
---|---|
リフォームの種類 | 複合リフォーム |
家族構成 | 両親+夫婦+子ども2人 |
築年数 | 23年 |
間取り | [ Before ] 3L → [ After ] 2LDK+S |
目的 | 間取り変更・スケルトン、ニ世帯、リノベーション |
リフォーム箇所 | リビング・ダイニング、キッチン、洋室、和室、書斎、階段、トイレ、その他 |
新しくした設備 | キッチン/トクラス(ベリー) |
費用 | 857万円 |
---|---|
費用概算 |
仮設・解体費用: 1,400,000円 窓サッシ・外壁(補修): 500,000円 木下地・断熱: 950,000円 内装仕上: 900,000円 建具: 450,000円 電気: 650,000円 給排水: 300,000円 システムキッチン: 800,000円 造作食器戸棚・収納: 800,000円 その他諸経費等: 1,820,000円 |
工期 | 4ヶ月 |
リフォーム面積 | 56.3平米 |
表示されている価格帯および本体価格は施工当時のもので、現在の価格とは異なる場合があります。
実家の外観は昔ながらの和風の佇まいなので、内装も木を生かしながら現代のデザインを取り入れた和モダンにしたいと考えていました。チラシで見た優建築工房さんのスタイルはそうした希望にピッタリ。すぐにプランと見積もりをお願いしました。想像以上の空間に仕上がり、信頼してお任せして大正解でした。
今回の二世帯住宅へのリフォームにあたり、Aさんには多岐にわたる要望がありました。広いLDK、対面式キッチン、蔵書をすっきり収める本棚と書斎、子ども部屋、広い収納の設置、さらに1階で暮らすご両親に音を響かせないことなど。これらを、限られた空間に、効率よく実現することが命題でした。
対面式キッチンの設置については、壁付けのキッチンに比べてスペースを使うため、ダイニングテーブルを置かず、床に座ってローテーブルを囲む食事スタイルをお勧めしました。LDKと和室は既存の天井を撤去して、縦に広がる住空間を演出。狭さや窮屈さを解消しています。悩んだ書斎の新設は、既存の階段上に床板を張ることで新たな空間を創出しました。Aさんの気にされていた音の問題は、スペースの関係で間取りの工夫では解決が難しかったので、遮音材を使う方法を採用しています。
二級建築士・インテリアコーディネーター/友坂俊行
Aさんの実家は築23年の2階建て。ご両親は1階で暮らしているため、2階はほとんど使われていませんでした。Aさんの希望は、2階にLDKを新設して、二世帯住宅とすること。限られた空間に、多岐にわたる要望を実現するため、間取りからすべてを見直す、スケルトンリフォームを前提にプランニングが始まりました。
実家の2階に子世帯のLDKを設けるにあたり、Aさんが気にしたのは階下への音漏れ対策。そこで今回のリフォームでは、2階の床下に遮音材を入れて音が響かないように配慮したほか、2階から1階に伸びる配管に遮音材を巻き付けるなど、生活音を防ぐために随所に工夫を凝らしました。
要望だった書斎の新設は限りあるスペースの中において、大きな課題でした。しかし、階段上の吹き抜け空間に屋根裏部屋のように設ける画期的なアイデアにより解決。和室に面した出入り口の両脇に本棚も造作したため、間口は50cmと狭くなっていますが、その窮屈な佇まいが、かえって隠れ家のような雰囲気を演出しています。
既存の屋根裏を撤去して開放感がぐんと向上したLDK。勾配天井や壁の断熱材も入れ替えるなど、住まいの快適性能も向上している。床は檜の無垢材、壁には珪藻土を採用するなど自然素材を多用しており、室内はきれいな空気が循環して清々しい気分を味わえる。食事の際は、家族みんなで床に座ってローテーブルを囲むのが基本スタイルだ
夫人の強い要望を受けて実現した対面式のキッチン。カウンターは作業中の手元が見えない高さに設定した。カウンターの下部にニッチを設けて雑貨を飾るというアイデアが楽しい
キッチンの雰囲気に合わせて同社が造作で提案した食器棚。タモ材の木目が床材や梁などとベストマッチで、優しく穏やかな空間をつくり出している
LDKと同様に屋根裏を撤去した和室。以前からご夫妻が使用していた違い棚を再利用して、新しい装いの中に思い出を馴染ませている。ふだんはリビングとオープンにつながる和室だが、夜は引き戸でセパレートしてご夫妻の寝室として利用。この引き戸は同社が設計・造作したもので、日中は空間を遮らないように戸袋に完全に収まる設計だ
Aさんが熱望した書斎は、既存の階段上の空間に床板を設けて創出した。和室に面して出入り口があり、短い通路の突き当たりにある階段を上がった中3階とでもいうべき場所にある。通路の両サイドに本棚を造作したため出入り口の間口はわずか50cmと狭いが、かえって隠れ家のような雰囲気を醸し出している
カウンターデスクも造作した子ども部屋。現在は一つの広い空間として使用しているが、お子さんの成長に伴い、間仕切りや家具を使って2つに分けることもできる。キッチン背面の左右に設置した引き戸が出入り口で、子ども部屋に向かうにはキッチン脇を通らなくてはならない動線のつくり方も必見。また、この部屋に限って屋根裏を撤去せず、小屋裏収納として活用している
会社名 |
優建築工房-優しい暮らし-(株式会社 優建築工房)
|
||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
対応エリア | |||||||||||||||||
会社概要データ |
|
||||||||||||||||
お問い合わせ先 (TEL・FAX) |
番号を表示 | ||||||||||||||||
その他のデータ |
|