老朽化した実家を新居に建て替える予定だったが、擁壁の解体にかなりの費用がかかることが判明。そこで、IeNiwa工房(相陽建設)は既存の建物を耐震補強した上で、間取りまで含めてリノベーションするプランを提案。構造面は同社が主導で補強を行い、ご夫妻がこだわったのはデザイン性と空間の佇まい、居心地のよさを演出することだった。モチーフになったのは、オシャレな女性が通うカフェの上質な空間デザイン。間取りは以前の2階LDKを下に移動し、1階はリビングとダイニング、小上がり、キッチン、水回りだけで構成。2階にはPCカウンターのあるホールや趣味室などを新たに設けて家族の寛ぎ空間とした。
建物タイプ | 一戸建て |
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リフォームの種類 | 複合リフォーム |
家族構成 | 夫婦+子ども1人 |
築年数 | 35年 |
間取り | [ Before ] 3LDK → [ After ] 3LDK |
目的 | 家の老朽化、デザイン重視、間取り変更・スケルトン |
リフォーム箇所 | リビング・ダイニング、キッチン、階段、洗面所、子ども部屋、玄関、その他 |
新しくした設備 | 床・建具/パイン無垢材 内壁/自然素材塗り壁 外壁/遮熱塗り壁+外断熱パネル キッチン/施主持ち込み 洗面台/造作 |
費用 | 2000万円 |
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費用概算 |
仮設解体工事: 1,200,000円 木・左官工事: 4,000,000円 外壁塗装・屋根工事: 2,800,000円 内装・建具・サッシ工事: 4,600,000円 住宅設備機器工事: 1,900,000円 電気・給排水工事: 1,800,000円 耐震・断熱・その他工事: 3,700,000円 |
工期 | 2.5ヶ月 |
リフォーム面積 | 109.31平米 |
表示されている価格帯および本体価格は施工当時のもので、現在の価格とは異なる場合があります。
「実績、対応力が決め手です。一度は費用面で新築を断念したものの、自然素材や天然素材、造作家具などでのリノベーションが可能ということを知り、私たちのこだわりを託してみようと思いました。どこまでも要望に寄り添ってくれて感謝です」。
親御さんが住まわれていた家はゆったりとした2階リビングの間取りでしたが、夏暑く、冬寒いという家でした。敷地の状況は車を格納できる擁壁があり、階段を上って家の玄関に至るという状況のため、従来通りの2階リビングでは、お子さんのいるご家庭では使いづらそうな印象。間取り変更と耐震補強、断熱補強が課題でした。
リフォームで重要視したのは耐震性ですが、構造など残せる部分を上手く活かしながら仕上げるリノベーションをご提案しました。耐震補強のために2階の中心に骨太の梁を架け、外断熱と遮熱外壁塗装などで、一年中、快適な室内環境の家に。プランは1階をLDKと水回りにし、2階が家族のプライベート空間になっています。ご夫妻がこだわられたのは、お気に入りのカフェのテイストで仕上げること。その要望をリビングの化粧梁やヴィンテージ塗装の壁板、キッチンの入り口の木製ゲート、モザイクタイルの洗面化粧台などで表現しました。
設計士/光枝 隆博
築年数が経った実家は耐震性に不安があり、当初は相陽建設の注文住宅による新築を検討していました。しかし、コンクリート擁壁の撤去には想像以上に費用がかかることがわかり、新築と同じ仕様でできる同社のリノベーションを検討。耐震補強、スケルトンリフォームで間取りごとリノベーションすることにしました。
新築の希望がかなわなかった分、「絶対に後悔しないリフォーム」をめざしたご夫妻。そこでデザインや素材、インテリアに徹底的にこだわりました。「一番気持ちがいい空間」を突き詰め、お気に入りのカフェのイメージを再現。シャビーな家具や雑貨が映えるリビングやキッチンが、暮らしを彩ります。
Mさん邸のリノベーションの大きな変更点は、2階リビングだった間取りを上下逆転させ、1階にリビング・ダイニングと独立型のキッチン、小上がり、洗面所・浴室を配置。2階にはスタディカウンター付きの多目的ホールを新設しました。強靭な構造躯体にすることで大胆な間取り変更を実現しました。
お気に入りのカフェのイメージを再現したリビング・ダイニング。無垢材の床に珪藻土塗りの壁、化粧梁やオシャレな照明など、ナチュラルで上質な雰囲気を表現している。使い込んだ良さを醸すシャビーシックな家具や雑貨が映える、居心地のいい空間。小上がりは大勢が集まった時など、腰を掛けられたりして便利。右手奥が独立型のキッチンで、入り口には木のゲートを採用
「いつまでもそこに居たくなる空間を作りたかった」。ご夫妻の思いが凝縮したリビング・ダイニング。リビングはフルオープンサッシを採用。開け放つと庭とつながり、明るい光が舞い込んでくる。庭にはウッドデッキを設けるなど、同社と相談しながらリフォームを完成していく予定だという
新しさの中に古びた良さを感じさせる洗面室。随所に無垢材を用い、床を洗面台の木の色合いに合わせたタイル貼りとするなど、センスのいいコーディネートが見所。モザイクタイルやシンプルな照明など、お気に入りのカフェをリスペクトしたデザインに。柔らかな色合いの珪藻土の壁が、心を落ち着かせてくれる。収納棚も、雰囲気を壊さないように造り付けられている
リノベーションで新たに生まれたのが2階の多目的ホール。階段を上ると、マガジンラックとPCコーナーのあるカウンターが設けられている。お子さんと友だちがここで遊んだり、夫人が調べ物をしたりと使い方が広がる。「将来、カウンターで子どもが宿題をするかもしれない。ゆくゆくは、ここが家族のセカンドリビングになるでしょう」とMさん。太い梁は耐震補強によるもの
リノベーションで新しく取り入れたのが2つの洋室。一つはお嬢さんのための部屋で、もう一つは将来お子さんが生まれた時に、子ども部屋として使える予備室。お嬢さんの部屋は爽やかな色合いの塗り壁仕上げ。素材は無垢材と珪藻土で、「子ども部屋とトイレの一部だけは自分たちで塗りました」とMさん。それを快く許してくれるところに同社の家づくりの姿勢が表れている
玄関の扉を開けると、白と木の風合いで統一された明るい玄関ホールが現われる。左手の扉はシューズクローク。「どうしても玄関は靴が脱ぎっぱなしで散らかるので、こうしてシューズクロークを別に設けるのはおススメです」と夫人。表情のあるガラスを組み込んだアメリカンテイストのドアを開けると、一気にカフェスタイルのリビングが広がるのも楽しい
会社名 |
SOLE LIVING 相陽建設株式会社(相陽建設株式会社)
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