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築25年以上の家は対策必須 【リフォームするなら耐震】のススメ

わが国の建築基準法における耐震基準は、大地震が起きるたびに改正されて現在の基準はかなり厳しくなっています。しかし古い基準で建てられた家は耐震性に問題がありがち。リフォームをするなら必ず、耐震補強も併せて行いたいもの。自己チェックから実際の補強方法、知っておきたいキーワードまで一挙紹介します。

簡単な診断で自己チェックをしてみよう

まずは日本建築防災協会が作成した簡単にできる問診表で、わが家の耐震性を自己チェックしてみましょう。10の問いに答えて評点を加算すると最後に判定が出ます。

誰でもできるわが家の耐震診断

診断対象は1〜2階建ての木造住宅。問診1〜10にある該当項目のラジオボタンをチェックしてください。

問診1 建てたのはいつ頃ですか?

説明
1981年6月に建築基準法が改正され、耐震基準が強化されました。1995年阪神・淡路大震災において、1981年以降に建てられた建物の被害が少なかったことが報告されています。


問診2 いままでに大きな災害に見舞われたことはありますか?

説明
ご自宅が長い風雪の中で、床下浸水・床上浸水・火災・車の突入事故・大地震・崖上隣地の崩落などの災害に遭遇し、わずかな修復だけで耐えてきたとしたならば、外見では分からないダメージを蓄積している可能性があります。この場合専門家による詳しい調査が必要です。


問診3 増築について

説明
一般的に新築してから15年以上経過すれば増築を行う事例が多いのが事実ですが、その増築時、既存部の適切な補修・改修、増築部との接合をきちんと行っているかどうかがポイントです。


問診4 傷み具合や補修・改修について

説明
お住まいになっている経験から建物全体を見渡して判断してください。屋根の棟・軒先が波打っている、柱や床が傾いている、建具の建付けが悪くなったら老朽化と判断します。また、土台をドライバー等の器具で突いてみて「ガサガサ」となっていれば腐ったりシロアリの被害にあっています。とくに建物の北側と浴室まわりは念入りに調べましょう。シロアリは、梅雨時に羽蟻が集団で飛び立ったかどうかも判断材料になります。


問診5 建物の平面はどのような形ですか?

説明
整形な建物は欠点が少なく、地震に対して建物が強い形であることはよく知られています。反対に不整形な建物は地震に比較的弱い形です。そこでまず、ご自宅の1階平面形が大まかに見て、長方形もしくは長方形と見なせるか、L字型・コの字型等複雑な平面になっているのか選びとってください。現実の建物は凸凹が多く判断に迷うところですが、ア)約91cm(3尺)以下の凸凹は無視しましょう。イ)出窓・突出したバルコニー・柱付物干しバルコニーなどは無視します。


問診6 大きな吹抜けがありますか?

説明
外見は形の整っている建物でも大きな吹抜けがあると、地震時に建物をゆがめる恐れがあります。ここでいう大きな吹抜けとは一辺が4m(約2間)をこえる吹抜けをいいます。これより小さな吹抜けはないものと扱います。


問診7 1階と2階の壁面が一致しますか?

説明
2階の壁面と1階の壁面が一致していれば、2階の地震力はスムーズに1階壁に流れます。2階壁面の直下に1階壁面がなければ、床を介して2階の地震力が1階壁に流れることとなり、床面に大きな負荷がかかります。大地震時には床から壊れる恐れがあります。枠組壁工法の木造(ツーバイフォー工法)は床の耐力が大きいため、2階壁面の直下に1階壁面がなくても、評点1とします。


問診8 壁の配置はバランスがとれていますか?

説明
壁の配置が片寄っていると、同じ木造住宅の中でも壁の多い部分は揺れが小さく、壁の少ない部分は揺れが大きくなります。そして揺れの大きい部分から先に壊れていきます。ここでいう壁とは約91cm(3尺)以上の幅を持つ壁です。狭い幅の壁はここでは壁とみなしません。


問診9 屋根葺材と壁の多さは?

説明
瓦は優れた屋根葺材のひとつです。しかし、やや重いため採用する建物ではそれに応じた耐力が必要です。耐力の大きさは概ね壁の多さに比例しますので、ご自宅は壁が多い方かどうか判断してください。


問診10 どのような基礎ですか?

説明
鉄筋コンクリートによる布基礎・ベタ基礎・杭基礎のような堅固な基礎は、その他の基礎と比べて同じ地盤に建っていても、また同じ地震に遭遇しても丈夫です。改めてご自宅の基礎の種別を見直してください。※杭基礎とは固い地盤まで鋼管杭などを打つもの(編集部注)


評点合計 判定・今後の対策 評点
    10点 ひとまず安心ですが、念のため専門家に診てもらいましょう
8〜9点 専門家に診てもらいましょう
7点以下 心配ですので、早めに専門家に診てもらいましょう

注意
この診断では地盤については考慮していませんので、自宅が立地している地盤の影響については専門家におたずねください。
診断表作成/(財)日本建築防災協会 http://www.kenchiku-bosai.or.jp/

構成・文/林 直樹 イラスト/小野寺 満